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『推しが死んでも私は異世界で推しを幸せにしたいんだもん』──推し活女子が”悪役令嬢”に魂を燃やしてしまう理由

『推しが死んでも私は異世界で推しを幸せにしたいんだもん』──推し活女子が"悪役令嬢"に魂を燃やしてしまう理由 漫画考察・コラム

ゲーム始めたときからRPG一筋だったんですが、所属してたアニソン同好会で知り合った子に「絶対好きだと思うから!」って手渡されたのが乙女ゲーム!見事にはまりましたね💦しかも続編まで送りつけてきた…。やられた…!

実は、ねこきちって乙女ゲームやり込みプレイで全キャラ制覇めざして何周もしてしまうタイプだったらしい。思えば漫画があると黙々と読み耽るタイプでもあります。ドはまりしやすいタイプなんですね。

今日お話したいのは、異世界転生──とくに悪役令嬢もの・乙女ゲーム転生系が、どうして私たちヲタク女子の心をやみつきにし続けているのか、って話です。

「異世界転生ってなろう系でしょ?男子向けじゃない?」って思ったそこのあなた。 実はここ数年、悪役令嬢転生(はめふら系)は確実に乙女・腐女子市場のど真ん中にいます。 今回はその理由を、自戒を込めて全力で語らせてください。

まず用語のおさらい:ヲタク女子ってなに?

ざっくりわけると、最近はだいたいこの3タイプに集約されます。

区分 主な楽しみ方 相性が良い異世界転生
乙女寄り一般女子 推しキャラとの恋愛、カップリング 悪役令嬢、乙女ゲーム転生、逆ハーレム
夢女子 推し×自分(一次創作/二次創作) 乙女ゲーム世界で推しと同人活動を描く系
腐女子 BLカップリング、推しカプ 悪役令嬢の脇キャラCP、学園転生もの

上のどれか一つ、というより複数が混ざってる人がほとんど。 ここからの話は、その前提で書いていきますね。

「悪役令嬢」ほど私たちの欲望のかたまりな理由

推しとの”選択のやり直し”ができる

乙女ゲームって、何を選んでも推しエンドに到達できないことがありますよね。「あ、ここで別の選択肢を選んでたらあのルートに行けたのに」って未練タラタラで終わるやつ。

悪役令嬢転生は、ゲームを最初からやり直す前提の作品。つまり「あの時選ばなかった選択肢」「攻略できなかった推しルート」を、今度こそ掴みに行くことができる装置なんです。これがもう、推し活女子にとっては完全勝利の構造

「乙女ゲー破滅フラグ回避」を超えるこの感覚、わかる人にはわかるはず……!

「推しを幸せにする側」に回れる

普通の乙女ルートって、自分が攻略対象(攻略対象=推し)から選ばれる側にいませんか? 悪役令嬢転生は違う。「推しを幸せにできるように自分が動く側」になれる。

せめてもの推し活──推しが報われてほしい、推しを不幸にするキャラは許さん、という感情をまるごと詰め込めるんです。これって推し活女子にとって、もう抗いがたい快楽なんですよね。

「ざまぁ」の快感は女子にも刺さる

「ざまぁ」って男子向けの専売特許だと思ってません? 実は違うんです。

悪役令嬢ものでは、悪役令嬢(かつての自分)がヒロインを虐めようとするシーンで、エレガントに華麗に、粉砕して差し上げるシーンが頻出するんですよね。これがもう、シャーデンフロイデ×カタルシス×自己投影の三拍子。

  • 職場で自分よりできる人の足を引っ張る人にモヤモヤしてた人
  • 学校で空気読まないマウント女に苦しめられた人
  • SNSで上から目線の投稿に傷ついた人

そういうタイプのヲタク女子にとって、「悪役令嬢が華麗にざまぁするのを見てスカっとする」は、二次元に転生しに行くのと同じくらい強力なガス抜きなんです。

夢女子にとって異世界転生は「夢の拡張現実」

夢女子向けな理由、ざっくり言うとこれ。

  • 「もし推しと同じ世界に生まれたら?」を叶えてくれる → 推しがいる世界観に自分も住める、という願望充足
  • 推しが日常生活で触れないからこそ、二次創作に夢を見る → その世界観で「自分がサポートキャラ」「自分がヒロイン」として動ける
  • 同人活動・pixiv投稿と相性◎ → 既存の悪役令嬢/乙女ゲーム転生の二次創作は、すごく受け入れられやすい

つまり異世界転生って、夢女子にとって「推しと同居できる物件のオプション」みたいなものなんですよ。 自分の居住空間(この現実)は狭いけれど、異世界に行けば推しの隣に住める、やったね!みたいな。

腐女子的視点で言うと──実は悪役令嬢ってBLの苗床

ここであまり語られない事実を書いておくと、

悪役令嬢作品って、本編でも脇キャラ同士がめちゃくちゃいい雰囲気出してるんですよ。

  • 攻略対象キャラ同士の友情(や、それ以上の何か)
  • 女性たちの共犯関係、ライバル関係からの化学反応
  • 若き将軍と従者、主従カップリング感

「本編は乙女ゲー的なんだけど、脇BLカプが無限に湧く」──これ、腐女子的にはもうケーキ付きのビュッフェみたいな状態でして。 だから二次創作が爆発的に増える。pixivの検索結果を見れば一目瞭然です。

主軸カップリングが確立されてる異世界転生作品は、脇が軽い公式カプ供給装置になり得る──これは実はかなり重要なポイントなのです。

なぜ量産される?──ヲタク女子は「読む×書く」のフィードバックループにいる

異世界転生が悪役令嬢系も含めて量産され続ける理由は、「作る側にもヲタク女子が大量に存在している」から、です。

つまりこういうサイクルが回ってる:

人気が出る

二次創作が量産される(二次側でヲタク女子が育つ)

新規読者が増える

新規投稿が増える(なろう・小説家になろう・カクヨム等)

新しい異世界転生が生まれる

更に人気が出る

ヲタク女子は読者であると同時に書き手でもあるんです。 お風呂とか通勤の隙間とか、推しカプを描きたい衝動で指が止まらなくてキーボード叩いちゃう、あの感じ、知れてます……?

だからこそ、異世界転生ジャンルは「ヲタク女子の欲望がそのまま反映された作品群」として、私たちの中での支持率が異常に高いわけです。

まとめ:私たちはそもそも、現実から「転生」したくて読んでる

ここまで書いといてあれですが、私の結論はシンプルです。

ヲタク女子にとって異世界転生は、現実で叶わない推し活・推しカプ・推しとの同棲願望を、安全に・無限に・無料で体験できる装置。

しかも悪役令嬢ものは、そこに「自分を鍛え直す成長譚」と「推しを救済する救済譚」と「悪役をくだらないざまぁで処理する爽快譚」が全部ついてくる。

つまり一作で三回おいしい。

だから私たちは、異世界転生を読み続ける。 推しがいる異世界に、いつでも「転生」できる切符をポケットに入れておきたいから。

次は、あなたの推しカプをpickupして語りませんか? 特定作品(『乙女ゲームの破滅フラグ』『私、能力は平均值でって言ったよね!』『ミラー先生の嘘つきな愛し方』など)のヲタク女子的読み解きでも、語り合いますから、遠慮なく言ってくださいね。

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