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『天は赤い河のほとり』9巻あらすじ・ネタバレ感想|偽イシュタル騒動とユーリの正体不明の“強さ”

天は赤い河のほとり9巻 Impressions & Reviews

『天は赤い河のほとり』とはどんな作品?

現代日本の中学3年生・鈴木夕梨(ユーリ)は、突然水の中から伸びてきた手に引きずり込まれ、紀元前14世紀の古代ヒッタイト帝国へタイムスリップしてしまいます。

皇位継承争いの生贄として命を狙われる中、彼女を救ったのが第三皇子・カイル・ムルシリでした。側室として匿われたユーリは、数々の戦を経て「戦いの女神イシュタル」として民衆から絶大な支持を集める存在に成長していきます。

単行本は全28巻。9巻は、そのイシュタルとしての名声ゆえに巻き起こるトラブルが描かれる巻です。

Title 天は赤い河のほとり
著者 篠原千絵
Publisher 小学館
Magazines & Labels Sho‐Comi / フラワーコミックス
Genre 少女漫画SF / ファンタジー / 歴史 / 恋愛 / タイムスリップ / 古代 / 映像化作品
紙初版日 1995年5月26日
Volume & Publication 既刊1〜28巻
分冊版1~22巻
Distribution Sites 楽天Kobo / コミックシーモア / Renta! / Amazon / dアニメストア / ピッコマ / めちゃコミック / まんが王国 など多数

『天は赤い河のほとり』9巻とは?

天は赤い河のほとり(9) 【電子書籍】[ 篠原千絵 ]

ヒッタイトの皇太子継承争いのさなか、カタパの街に夕梨の偽者が現れた。イシュタル(戦いの女神)の名のもとに傍若無人に振る舞う彼女のせいで、日に日に民衆の不満は高まっていく。このままでは皇太子候補のカイルの立場が危うくなると考えた夕梨は、1人でカタパに乗り込む。しかし、誰も夕梨が本物のイシュタルだとは信じない。それどころかイシュタルを侮辱したとして捕らえられ、街外れの”谷”へ放り込まれてしまう。

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物語も中盤に差しかかるこの巻では、「戦いの女神イシュタル」としての名声を得たユーリを利用しようとする新たな陰謀が動き出します。

「9巻からどんな展開が待っているのか気になる」という方はぜひ参考にしてください。

9巻のあらすじ(ネタバレ注意)

※本記事には物語の核心に触れるネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

ヒッタイトでは皇位継承争いが依然として続く中、王都カタパの街に、なんとユーリの偽者を名乗る女性が現れます。この偽イシュタルは、本物のユーリとは似ても似つかない傍若無人な振る舞いで人々に横暴に接するようになり、その評判の悪さから民衆の不満は日に日に高まっていきます。

Nekokichi
Nekokichi

この偽イシュタルさん、似ても似つかないんだけど騙されちゃうのがなんとも。

後の伏線にはなる人物ではあります…。

このままではイシュタルの名を騙る偽者のせいで、皇位継承の最有力候補であるカイルの立場までもが危うくなりかねない状況です。事態を重く見たユーリは、単身でカタパの街へと乗り込む決断をします。

しかし、いざカタパに足を踏み入れても、誰一人としてユーリを本物のイシュタルだと信じてはくれません。それどころか「イシュタルを侮辱した不届き者」として捕らえられてしまい、街外れにある“谷”と呼ばれる場所へ放り込まれてしまいます。そこは、恐ろしい伝染病「七日熱」にかかった患者たちが隔離収容されている、いわば死の淵に立たされた人々が集まる場所でした。

Nekokichi
Nekokichi

甲斐甲斐しく立ち働くユーリの姿に逞しさを感じちゃいます。

イシュタルとしての伝説をここで1つ作ったわけです。ここでもまた新たな伏線がでてきたので目が離せない回です。

この一連の騒動も、やはり黒幕はユーリを目の敵にするナキア皇太后。偽イシュタル騒動から谷への収容まで、すべてはユーリを疫病によって密かに病死させようとする恐ろしい策略だったのです。

絶体絶命とも言える状況に追い込まれたユーリでしたが、不思議なことに、いつまで経っても七日熱を発病する様子がありません。この「なぜユーリだけが感染しないのか」という謎が、9巻最大の引きとなっています。

無事ユーリが戻り束の間の平穏が訪れ、カイルが正式に皇太子に指名されます。ここで現れたのが元元老院長老アイギルと幼子を連れた娘のギュレルです。その子供はカイルの息子だと告げるギュレル。

「ギュレルの子は私の子ではない」

またまた陰謀が渦巻くのでした。

感想レビュー:陰謀の巧妙さとユーリの底知れなさが際立つ巻

9巻を読んでまず感じるのは、ナキア皇太后の陰謀のやり方がどんどん巧妙かつ陰湿になっているということです。

これまでのような直接的な暗殺や妨害ではなく、「偽者を使って評判を落とし、正当な理由をつけて隔離施設へ送り込む」という、非常に回りくどくも効果的な手口が使われており、権力闘争の恐ろしさをあらためて感じさせられます。

一方で、この巻の主役はやはりユーリです。偽者の噂を聞きつけただけで単身敵地に乗り込んでいく行動力、そして誰にも信じてもらえない絶望的な状況でも簡単には心を折らない芯の強さは、初期の「ただ帰りたいだけの女の子」からは想像もつかないほどの成長を感じさせます。

そして何より、七日熱という死の病にすら侵されないという展開は、単なる強運というよりも、ユーリという人物の底知れなさ・特別さを象徴しているように感じました。この「発病しない理由」は物語上のちょっとした謎として機能しており、続きが気になって仕方がなくなるポイントです。

ますます増していくナキア皇太后の存在感。相反するように徐々に明らかになっていくユーリの存在感。いよいよ物語の中盤に突入していきます。

Recommended for people like this

  • 権力闘争・後宮の陰謀劇が好きな人
  • 逆境に負けない強いヒロインを応援したい人
  • 単なる恋愛描写だけでなく、政治劇やサスペンス要素も楽しみたい人
  • 中盤から一気に物語が加速するタイプの少女漫画が好きな人

Summary

『天は赤い河のほとり』9巻は、偽イシュタル騒動をきっかけに、ナキア皇太后の陰謀とユーリの底知れない強さの両方が際立つ巻でした。単身敵地に乗り込む行動力、絶体絶命の状況でも折れない心、そして謎めいた「発病しない体質」など、見どころが盛りだくさんです。

続きが気になる方は、ぜひ10巻以降もあわせてチェックしてみてください。

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シリーズをまとめて読みたい人にもおすすめ

試し読みで一気に『天は赤い河のほとり』はまった方には、まとめ読みもおすすめです。

おまけ

テレビアニメ天は赤い河のほとり公式サイト

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